ピンクのじゅうたん【200字作文】

200字作文

 幼稚園には1キロほどの土の道を歩いて通っていた。春になると道の両側は、菜の花の黄色、れんげ草のピンク色に染められた。菜の花畑に白い蝶を見つけると、帽子をぬいで追いかけた。れんげ畑のピンクのじゅうたんには、いつか頭から飛び込んでやろうと考えていた。長い年月を経た現在、通園路は舗装され、両側には家々が建ち並ぶ。春になっても黄色は戻らない。飛び込むためのピンクのじゅうたんも、永久に敷かれることはない。(2010/8/23 作)

【自身のコメント】現在では全国的に、菜の花畑も、れんげ畑もあまり見られなくなりました。子供なら絶対にれんげ畑に飛び込みたいと思うはずです。飛びこんだら最後、泥だらけになるのはわかっているのですが、子供には関係ないことです。

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