小学校の低学年だった。日曜日に友達と遊びに行くと言って出かけたが、実はその友達と冒険を企てていた。バスに乗り、遠く離れた駅前の百貨店まで行こうというのだ。親に連れられてしか経験のないコースを幼い二人で旅しようという冒険だった。緊張してバスに乗ったが、親がいなくてもいつもと同じ風景が流れる不思議さに、二人はやがて笑顔が止まらなくなる。バスを降りると、いつもの百貨店が輝くように二人を出迎えてくれた。 (2011/9/30 作)
【自身のコメント】子供はこういうウキウキした経験をつんで成長していくのでしょうね。
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